線路の上を何かが走る音

電気消した
真っ暗闇の部屋中で目を開けてみると　
カーテンから透けてくる夜の光は案外明るかったりして
百均で買った　時計の音だけやたら耳について

寝る前に
６粒の白くて丸いものや細長いものなんかを無理矢理　水 で喉に流し込んで
布団とシーツの間に体全部潜り込ませて　顔も全部
初めて安心感につつまれる
それからこのボロアパートの事考えて
たった８個しかない小さな箱の中の一つに入って今　自分は眠ろうとしてるんだなーて考えて
こんな終電もとっくに終わった時間に　線路で何か走る音を聞いた

別に　回送電車とか　貨物とか　ふつーに考えればそれだけのことだけど
ちょっと普通の電車とは違う音で
私の中で勝手に想像が膨らんで
その電車の中にはじつはたくさんの囚人が詰まってるんじゃないかとか
飛行機が線路の上を走ってるんじゃないかとか
それは木でできた電車で　たくさんの子供達が乗ってるじゃないかとか
メルヘンな想像をしつつ
私って幼稚だー…ってはっとして

またこの木造ボロアパートのこと考えて　隣の部屋でふすま開ける音なんか聞こえてきて
あー寝なきゃ、、とか思って

長文の割りにたいしたことない文だ。完璧メモ用紙みたいに使ってる。