今日

色々絵見て、吹き抜け4階建ての、3年頃使ってたアトリエの側の手すりに寄っかかって景色を見渡す。
3年時は、いっつも学校きたら必ず3階の手すりに寄っかかって外を眺めてた。下をずっと見てた。
でも今日来たらちょっとした柵ができててなんかよくわかんないけどちょっとずつ変わってくもんだね、とか思ったりした。


A君の元カノの作品を見た。彼女の作品はあんまり見たことなくて、昔はお花とか描いてたり
生っぽい色を使い、あんまり絵に対するやる気を感じたことがなかったんだけど(ていうかなかったんだと思う。)
卒制を見て心にくるものがあった。
A君とその彼女の関係は (3年前期頃とかA君とほとんど喋ったこと無いときから)遠くから見てても分かってたけど
(噂もあったし)
時に彼女はA君に対して怯えてた。A君は彼女に暴力を振るっていたから。
それでも彼女もA君に依存してたらしい。
詳しくは知らないけど。

それなのか分からないけど、彼女の作品は心に痛かった。
綺麗なお花なんてもう描かれてなくて 
抽象的だけど何かが描かれてる作品が6点くらい壁に並んでてどれも赤く染まっていた。
血の色を連想させた。
それは痛いけれど綺麗な作品だと思った。


それから大学入ってから何かと仲の良い、でも版画コースに行ってあまり会わなくなった友達の作品を見た。
その子は技術がある。デッサン力は文句ないし、油絵は上手いし、何やっても器用。
そもそも版画コースに行ったのが『大学入ったんだから身につけられる技術は身につけときたい』
という理由。版画の魅力に惹かれて、とかじゃないの?て私は疑問に思ったりするんだけど
私とは物事の考え方と感じ方、捉え方が違う。
その子の作品は人の足を止める力を持ってて 一般的に『上手い、凄い』と言われるもので
一緒にグループ展やる時とか引け目を感じずにはいられなかったりする存在。
性格も、私みたいに内気じゃなくて社交的。
そんな彼女の卒業制作はやっぱり完璧でかっこよくて
私は悔しい、と思いながらそのことを感想ノートに書きつつ
その空間に長いこと居て作品に見入った。

銅版で何枚も人の顔が刷られていてそれは写真から上手いこと銅版に写したんだろうけれど
その中の中心に私のカオも居て そのカオはにっこり笑ってて不思議な感じがした。


今日はなんだか悲しい日だった。大勢の人が居る所は嫌いだ。そして怖い。
コンポタと一緒にソラ飲もうかと思ったけど力仕事残ってるのにこれ以上体力失ったら面倒、と思い我慢。