読了

エミリー (集英社文庫)

エミリー (集英社文庫)

編入ってた。久しぶりに閉まってた記憶とかが蘇ってきてへんな感覚になって涙でた。
私はロリータとかのファッションに興味を持ったことはなかったけどエミリーが思ってることとかに共感できるとこが結構あった。
高校とか大学とか友達の中に数人そういうファッションをひそかにしている、という友達がいたけど皆それを隠してたのを
思い出した。それとそこでそっち側には入れて貰えない、という線引きも感じたりした。
小説としても面白かったけど伝わってくるものも好き。最初の文も好き。
『何処にも存在しなかったのです、家の中にも、学校にも、公園にも、カフェーにも、日なたの匂いのする、庭に鶏が放し飼いにしてあって、朝になればその鶏の生みたての卵が朝ご飯として出てくる、私の顔を見れば何時でも優しい笑顔で小さな子供にそうするように頭を撫で、貴方はとても素敵な娘よといってくれる小田原に住む親戚の伯母さんの処にも、〜省略〜私は居場所を見出すことが出来なかったのです。』