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金曜日。
部長に言われて、グループ会社の本部に行って産業医の人と喋ったり
総務の人と喋ったりした。本部は超でかいビルでなんかとにかくでかくて自分が大企業にでも働いてるような錯覚を起こしそうだった。
実際は中小企業の安い給料で働いてる。
どうすればいいのか分からない、てこと話したりしてまず年休で休むことになった。水曜日から。
そう決まってから、私はなんだかより自分が頼りないものに思えて社会と繋がってる唯一のものを無くして沈んで這い上がれない。
休みたいと言ったのは自分で、こうなるのも多分分かってた。
実家に少し帰ろうかな。
『あんたが別れたかったら別れてもいいけど、あたしはさ、あたしとは別れられないんだよね一生。いいなあ津奈木、あたしと別れられて、いいなあ。』過眠。メンヘル。25歳。あれだけ、寝て、まだ、眠いって、あと、どれだけ、人生を、無駄に、することに、なるんだ。ねえ、あたしってなんでこんな生きてるだけで疲れるのかなあ?雨降っただけで死にたくなるって生き物としてさ、たぶんすごく間違ってるよね?
- 作者: 本谷有希子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/03/02
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主人公とぴったし。この駄目な感じが超分かる。寝ても寝ても、まだ眠くて、やろうとしてたことの3分の一もできなくて、あーあ、て感じ
やばいなぁ。